閲覧ありがとうございます。
個人的に、「あとがき」までが小説だと考えているので、少し書かせていただきたいと思います。
今作を始めるに至ったきっかけは、大阪都構想にまつわるニュースです。当時は若者の投票率低下や政治、
将来への意識の低さがコメンテーター達の間で懸念されていました。
これらの報道を見て、自分も若者達に警鐘を鳴らそうなどと、おこがましい考えが生まれたわけでなく、
単純に若者の力という物を表現したい。そう思い執筆に至ったわけです。
大学時代は文芸同好会に参加して、いくつか短編を書いてきた事もあって、少しばかり自信は持っていました。
しかし、いざ書き始めると私の政治に関する知識は人並み以下であったために、中々話が進まない。ならば、いっそ
難しい政治の話は抜きにして、大学生の隼人と霧島が大人達を相手に鹿児島を駆け回る話を書こうと思いつきました。
それなりに話も浮かんできた中、せっかく書くのであれば長編だろうという念が生まれたのですが、どうにも主要
登場人物が二人では話が広がらない。そこで川内と指宿に物語へ参加してもらい、エピソードを追加していきました。
そして、一通り物語の構成が見えてきた頃。ある程度長編にするのであれば、最後に大きな仕掛けも用意しなければと
思い、ミステリーの要素も追加して、更に趣味の要素も足していき、最終的には少々詰め込みすぎになった気もします。
全体の構想が固まり、ある程度ストックも蓄えた上で新都社へ投稿を開始させていただいたのですが、遂行していく中で
やはり修正や満足できない点が多く、完結まで苦労が続きました。
それでも、挫けることなく完結まで至ったのはコメント欄や新都社内の企画で励みの言葉をくださった皆様のおかげです。
本当にありがとうございました。
P.S
文庫本の背表紙によくある、宣伝文。
鹿児島都構想を志す隼人、超能力者の指宿、許嫁を持つ川内との出会い。各地に飛来するドローンと立ちはだかる社長。
そして忍び寄る魔の手。鹿児島での大学生活を満喫する要素に不足なし。青春ミステリー小説、鹿児島都構想のすべて。